§4 CGI作成の工程

■工程

CGIといえば、掲示板やアクセスカウンターが思い浮かぶが、買物カゴ、顧客管理、スケジューラー、大規模な社内システムまで Webを利用した様々なシステムの構築が可能である。システムが大きくなるといきなりプログラムを作成することは不可能であり、 闇雲に作成すると余計な時間がかかるだけである。

そこで、次の図のように分析、設計、作成、テストの工程に分けて作業を進めていく。家を建てるときの工程と似ている部分があるので、同じように考えれば理解しやすい。なお、この一連の流れは、CGI作成に限ったことではなく一般的なシステム作成にもあてはまることである。


■分析
お客さまが思い描いている機能などを聞き出したり、業務知識を学んだりして整理する工程。 また、お互いの認識がズレないように十分なコミニュケーションをとり、 画面のラフスケッチなどを用いて、完成をイメージできるようにする。
▼作成するもの
画面のラフスケッチ、画面遷移図

■設計
分析の結果を踏まえてどのような仕組みにするか基本構造を考え、 プログラムの処理手順を決める。処理手順を考える上で必要な画面項目、 ファイルレイアウト、ディレクトリ構成も整理、検討する。
▼作成するもの
システム機能図、画面項目設計書、プログラム処理設計書、ファイルレイアウト

■作成
設計で決められた通りにプログラムを作成する。
▼作成するもの
プログラム

■テスト
それぞれのCGIプログラムが設計通りに動作するか確認する単体テストと、実際に使うように操作して、 お客さまの要望通りに動作するか確認をする総合テストの2段階がある。
▼作成するもの
テストチェック表

■契約するときは

▼納品日
システムを公開して運用を開始する日までに納品すれば良いと考えてはいけない。 納品後にお客さまが動作を確認して手直しできる期間を確保しておくこと。

▼納品物
お客さまによっては、仕様書、設計書の種類、書式が決まっている場合がある。ユーザーからの直接の依頼であれば仕様書、 設計書を納品物として納めることはない。しかし、システム会社、システム部門のあるユーザーが依頼主の場合、仕様書、設計書を納めるケースが多い。 事前に、納める仕様書、設計書の種類や決められた書式があるのか確認しておこう。

▼納品方法
プログラムはメールやCD-ROMなどの媒体で納品するだけで良いのか、サーバーにFTP転送して設置まで行うのか確認しておく。仕様書や設計書を納品する場合、 印刷して紙で納品するのか、PDFやエクセル等のファイルで納品するのか事前に確かめておく。とくにファイルの場合、使用するアプリケーションとバージョンも確認する。

▼著作権
perlの場合、ソースコードを納品することになるので、改良しての再配布が容易である。依頼主に厳密に著作権を求めるのは難しいが、契約時に納品したお客さま以外に転用しないことを明記しておこう。再配布を条件に納品する場合は、価格を考慮してもらえるように交渉する手もある。

▼保証
明らかな設計ミス、プログラムミスであれば無償で対応するのは当たり前であるが、 設計ミス、プログラムミスではないが問題がある場合に、いつまで無償で 対応するのか決めておくと、いつまでもズルズルと無償で対応することが防げる。 また、お客さまからの要望が変更になった場合は有償対応が原則であるが、 Webの経験が少ないお客さまではきちんとした要望を出すことが難しい。そこである程度の期間は要望変更も無償で対応するのが好ましい場合もある。


“昨日の私は赤の他人”納品する必要がなくても、将来改良する可能性のあるプログラムの場合、仕様書、設計書を書類として残る形にしておこう。



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